手術の予定がある人は分かると思いますが、全身麻酔って怖いですよね。
どういう方法で、どういう感じになるのか?
本当に痛みの感覚がなくなるの?
手術中に目が覚めたらヤバいんじゃない?
とか、考えれば考えるほど不安が募っていきますよね。
僕は先月精巣捻転になってしまい、人生で初めて全身麻酔で手術をしました。
以前こんな記事を書いたので、どうやらそういう系統の病気になりやすい体質のようです。
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というわけ今回は、実際に全身麻酔を経験した体験談をお話しします。
全身麻酔について不安や興味ある人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね
精巣捻転について
まず、僕がなってしまった精巣捻転という病気は、精巣が捻れて血流が止まってしまう病気です。
長時間放置すると精巣が壊死してしまう可能性もあるため、放っておくとヤバい病気ですね。
でも、これだけは言っておく。
絶対に放置は無理!
精巣捻転の痛みを我慢できる男はこの世に絶対いない!断言できる!
この痛みを例えるならば、キンタマに毎秒強めのデコピンを絶えずくらっている状態。
男ならこれがどのくらい辛いかわかるよね?
とにかく男性諸君安心してください。あなたたちが精巣捻転になったら壊死することはできません。痛みに我慢できませんから。
実際僕は朝5:00に痛みで目を覚まして異変に気づいたのですが、そっからもう速攻救急車でしたわ。
呼吸は乱れるわ、顔が歪むは、意識は朦朧とするわ.....。
せっかくの初救急車を「へぇー!救急車の中ってこうなってるんだ!(目キラキラ)」って楽しめなかったよ!
症状発症〜全身麻酔前
運ばれた病院についてエコーをとった後、先生から「手術します」の一言。
エコーでは精巣捻転とは断定されずに、精巣捻転の恐れがあると判定されました。
まあ結構割愛したけど、痛みが起きて救急車で運ばれてエコーをとるまで結構待たされたため、時間はすでに11時回ってたんですよ。
その間ずっとキンタマデコピンは続いてたわけで、痛みで意識を失いかけてました。
そこに追い打ち。
「最悪右睾丸摘出の恐れがあります。手術は早くて15時頃になります。」
の一言。
いしゃの こうげき!
かいしんの いちげき!
おたすけに 444ぽいんとの
だめーじを あたえた!
この痛みとまだ付き合わなければいけない現実に目の前が真っ暗になりました。
病室に連れて行かれて、そっと親に緊急連絡。
手術室に入ってから麻酔が効き始めるまで
なんだかんだで手術は14:50分くらいに開始されたかなぁ?
病室から手術室には車椅子で移動しました。
この間はめちゃくちゃドキドキですよ。なんせ初めての手術が、全身麻酔で睾丸と何かを繋いでいる紐みたいなのを縫い付けるなんて言われてるんですから。
ベッドに寝かされてた時は、本郷猛的な気分です。
「ヤバい、改造される」
「俺はこれから世間にはびこる悪と戦っていく人生になるのか!」
とかいうくだらない妄想を考える余裕もなく、
「はいマスクつけますねー」
と吸引マスクをつけられて麻酔薬を吸引。
全身麻酔の方法は吸引麻酔でした。
以下、全身麻酔未経験者のワイの一連の流れ。
彡(^)(^)「全身麻酔なんて効かんやろ!麻酔薬吸引させられても手術終わるまで意識保ったろ!」
彡(-)(-)「.....................。」
この間10秒!マジで意識飛ぶ!!
しかも次目が覚めた時は、手術が終わった2時間半後!
それまで一回も起きずに済みました。
全身麻酔ヤベー!体にメスを入れられ、針と糸で縫い付けられても痛みないなんてヤベー!
しかもあれだけ酷かった痛みが全くない!最高!ヒャッホー!!!
もう気分はアゲアゲ↑↑
麻酔の効果が切れる時間
「死にたい......。誰か俺を殺して.....マジで.....。」
全身麻酔は切れてからが地獄なんて聞いてない。
そりゃあ神経麻痺してるだけなんだから痛みなんて感じないわな。
痛みのない平穏な時間がいつまでも続くと思っていた俺が馬鹿でした。
麻酔から目が覚めて1〜2時間後ぐらいに、今まで消えていた痛みが一気に押し寄せてきました。
痛みで夜も眠れない。処方された痛み止めなんて効きやしない。
あまりにも我慢できなくてナースコールでヘルプを求め、痛み止めが聞かなくて死にそうだと伝えました。
「全身麻酔かけてください」と懇願したら、流石に無理と言われて渋々肩に強力な痛み止めを打ってもらうことに。
渋々というのも、注射で打つ痛み止めは依存症になる恐れがあるため、できれば使いたくないとのことでした。
その時僕は心の中で思いましたよ。
「依存症?何を今更。僕の心はすでに全身麻酔の虜さ。」ってね。
全身麻酔の副作用やリスクなど
全身麻酔は以下のような副作用や合併症があるようです。
【副作用】
・吐き気、嘔吐
・頭痛
・喉の痛み、声のかすれ
・寒気、発熱
・喉の渇き
【合併症】
・術後痴呆・せん妄
・術後神経麻痺
・硬膜外腔の感染、膿瘍、血腫形成など
・アレルギー反応
・悪性高熱症
・肺塞栓症
僕の体に起きた副作用は0です。
あまりにも痛みが酷くて、どれが副作用かわからなかった可能性もありますが、とにかく何もありませんでした。
とにかく手術したとこが痛い!それだけ!
あ、そういえば手術する前に「全身麻酔ってこういう副作用あるかもしれないけど了承してね」っていう紙にサインさせられた気がする。
まとめ
以上!全身麻酔体験談でした!
全身麻酔経験前は、本当にすぐに意識が飛ぶわけないと舐め切っていましたが、経験すると過去の自分を思いっきりふりかぶってグーで殴りたくなりますね。
意識保つなんて無理だわ!
人によっては効きにくい人もいるらしいですが、自分は効きやすい人間だったようです。
麻酔がきれるまでの時間や、副作用とリスクも個人差があるようです。
まあ、とりあえず自分が言えることは一言。
精巣捻転を耐えている時間は、誰かに自分を殺してもらって楽になりたい
今回全身麻酔メインの記事のはずなのに、精巣捻転思い出したら全身麻酔なんてどうでもよくなってきたよ。
世の男性諸君は気をつけて。いや、精巣捻転は体質によるものらしいから気をつけられないね。
ならないように祈って。
これ以上僕のような犠牲者は増やしたくないから。